良く売れる自動販売機の運営4つのポイント
ポイント1:販売商品の選び方
じはんきやで設置運営している自販機の販売数トップ10の実例をご紹介しながら、売れ筋商品の選び方、売れる自販機にするための商品選定4つのポイントをご紹介いたします。
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ポイント2:500mlペットボトルの注意点
500mlペットボトル対応の自販機でも、すべての500mlペットボトルが販売できるわけではないことをご存じでしょうか?
自販機対応500mlペットボトルの見分け方と、どこが違うのかをご確認ください。
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ポイント3:商品の仕入れ
仕入れ価格の目安は、販売価格の半額以下です。
ただし、仕入れ価格だけで販売価格を決めるだけでは、まだ十分とはいえません。その理由とは?
3つの仕入れ先とそれぞれの特色についても併せてご覧ください。
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ポイント4:ドリンク剤の仕入れに注意
自動販売機では、できればドリンク剤は販売しないことをお勧めいたします。その理由とは?
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販売商品の選び方
自販機での売れ筋について
販売商品においては、まず売れ筋商品を把握し、選別することが大切です。
下記データ図は、当社で設置・運営している自販機のうち上位100台での売上状況です。
容器別の売上比率
缶 | 60~75% |
ビン・ボトル缶・小ペットボトル | 15~20% |
500mlペットボトル | 10~20% |
カテゴリー別の売上比率
缶コーヒー | 45~70% |
炭酸飲料 | 10~20% |
お茶系 | 5~15% |
機能性飲料 | 5~15% |
果汁飲料 | 1~2% |
販売商品の選び方4つのポイント
自販機においては売上の半分以上を占める缶コーヒー。自販機の主力商品です。種類を多く揃えることが売上UPにつながります。また、無名のPB品を70円で売るよりもブランド力のある商品を100円で売ったほうが売上アップにつながります。また、サイズは190ml前後のショート缶が売れます。250缶はあまり売れません。
設置場所にもよりますが果汁飲料は自販機ではほとんど売れません。果汁飲料はブランドよりも価格と容量(サイズ)を重視してください。安く仕入れて安く売りましょう。190ml缶はまず売れません。この傾向は果汁飲料だけに限らず、ジュース類すべてにいえる事ですが、280ml缶よりは350ml缶、350ml缶よりは500ml缶が売れます。
ビン・ボトル・280mlペットも含め、フタのできるタイプが大人気です。年々需要は増えています。
特に茶系飲料など女性に人気の商品はフタ付きのアイテムでそろえましょう。価格を安くしなくても売れます。
500PETはコンビニなどでは良く売れますが、自販機では購買層が違うせいか思ったほどは売れません。
価格差のせいかもしれませんが、むしろ500PETより500缶のほうが良く売れたりします。
ただし、茶系飲料は500PETが売れ筋です。※しつこいようですが自販機の売上の過半数は缶コーヒーですので、缶コーヒー関連の品揃えはコラム数の最低30%以上(20セレで6種類以上、30セレで9種類以上)は欲しいところです。
500PETの注意点
500PET対応の自販機でもすべての500PETが販売できるというわけではありません。
実は左の写真(サントリー伊右衛門)のように「自動販売機用」と記載された500PETが存在します。
その他にも、たとえばアサヒですと「super H2O」の500PETは、市販の角ペットのものとは別に「2CK62」という品番の自販機用の500PET(丸ペット)が発売されています。
これは「自動販売機用」と箱に記載されてはいませんが自販機専用の丸ペットの品番です。
違いはなにかと言いますと、外形の形状とPETの材質(自販機用は硬め)の違いです。
全ての500PETを硬めに作ってしまうとコストがかかるので、
自販機以外はPETの材質を落としてコスト削減しているわけです。
ただし、全ての500PET商品に「自販機用」と「そうでないもの」があるわけではありません。
中には市販の通常品と自販機用とが区別されていない商品もあります。
それらは、自販機にも使える硬い(厚い)材質で作られたものを自販機以外でも販売しているケースと
自販機で販売する意図がないので柔らかい(薄い)材質の500PETのみを販売しているケースに分けられます。
前者であれば自販機での販売はできますが、後者のように対応品でないものは自販機で販売しないほうが無難です。
近隣のメーカー専用自販機の中で販売されている商品でしたら、もともと自販機で販売できるものであるか、
またはサントリー「伊右衛門」やアサヒ「super H2O」のように自販機用の商品が発売されているはずですので、
そのメーカーに品番や見分け方を問い合わせてみるのも手です。
ちなみに飲料メーカーは流通経路に応じて出荷の際に区分していますので、
自販機の会社が仕入れる際には自動的に自販機用のものが届くようになっています。
アサヒの500PETですと、他に
バナジウム天然水「2CH57」
十六茶「2CF78」
若武者「2CJ25」
ドデカミン「2CJ28」
三ツ矢サイダー「2CF70」
以上6品が自販機対応500PETの品番です。
他の500PETは自販機での販売を意図せずに作られているので販売しないほうが賢明です。
自販機対応品でない500PETも、装填することはできますが、
通常の材質がやわらかいものは2本出てしまったり、故障の原因になったり
詰まってしまったり、下から引き抜かれて(盗まれて)しまったりする場合があります。
また、直径の違う異型ボトルも販売できません。
「自動販売機用」の500PETは容器の原価も高いせいか、仕入れの掛け率も高いのであまり利益がとれません。
主にスーパーなどで安売りしている500PETは自販機対応品でないものがほとんどです。
またPETは賞味期限が缶に比べて半分以下になります。販売する際には期限切れに注意してください。
商品の仕入れについて
利益率50~70%を確保する商品仕入れ価格について
目安としては、予定している販売価格の半額以下で仕入れてください。100円均一で販売する場合は税込50円以下で仕入れるのがポイントです。
価格を80円~120円などとする場合、仕入れ価格によって価格を決めるだけでは十分とはいえません。
商品によって販売力が違いますので、その販売力に合わせた価格構成にするのも良い方法です。
商品の仕入れ先とその特色
1.一般的に最もよく利用されている方法
スーパーの特売や、ディスカウントストア、ドラックストア、ホームセンターなどで仕入れる方法です。
PB商品から名の知れた商品まで、1本30円~50円位でいろいろ売られています。
これは問屋やメーカーから数千ケース買い付ける場合でも出ない破格な仕入単価と言えますので、
店頭やチラシなどをチェックして、安いものがあれば仕入れてみてください。
2.現金問屋での仕入れ
配達はしてもらえませんが下記の様な現金問屋もあります。
■タジマヤ
http://www.tajimaya-cc.net/
こちらはその場で商品を見て1ケースから仕入が可能ですので、売れるかどうか不安な場合はまず1ケース仕入れ試してみて、売れるようなら追加で仕入れることができます。
ほとんどのメーカーの商品は取り扱っています。
3.当社の通信販売(メーカー直送)
サンガリア商品は種類も豊富で混載30箱以上でメーカー直送(送料無料)となります。
一部商品については自販機用ダミーもあります。
サンガリア(直送専用)→
https://drink-sangaria.shop-pro.jp/
4.飲料メーカー直送の場合
飲料メーカーでは最低ロットが30~50ケース必要となりますが送料無料で配達してくれます。
取り扱っている商社はこちらからご紹介可能です。
取り扱いメーカーや商品、ロット、価格、支払いサイト等につきましては、直接ご確認いただければ幸いです。
5.お近くの配達可能な業者さんのご紹介
小ロットでの配達は、上記4つの方法に比べると単価がかなり高く(80~92円前後)なりますが、ご希望でしたらお近くの業者をお調べしてご紹介いたします。
ドリンク剤の販売について
ドリンク剤は、できれば販売しないことをお勧めします。どうしても販売する際には「自販機用のドリンク剤」をご利用ください。
「自販機用」は、搬出時のビンの割れや、ラック内での詰まり、一度に2本出てしまうなどの現象について対策をされた商品です。
「一般用」の販売ができないわけではありませんが、たまにトラブルがおきることがあります。
なお、自販機は通常、190缶(コーヒーなど)の太さまでしか対応しておらず、ドリンク剤を販売する際には、オプションのスペーサーを取り付けるか、オプション設定もない場合はラック自体を交換または改造する必要があります。
中古機の場合は、ドリンク対応ラックに交換されている場合もあります。
もうひとつの販売をお勧めしない大きな要因としては、自販機での売上が良くないことです。
ドリンク剤の自販機での販売が解禁になったときは、かなり多くの自販機に導入されたのですが、
コンビニなどでは比較的売れていても、自販機ではほとんど売れず、棚落ちしているのが現状です。
もちろん、例外的に売れる場所もあるかもしれませんが、最初は少しだけ仕入れて様子を見たほうがよいと思います。